常設展示について


 

  小林多津衛が生涯をかけて蒐集した民藝品が常設展で見ることが出来ます。2022年からこの常設展示のリニューアルをして民芸館を幅広い歴史の文脈から紹介する試みをしています。

 展示では小林多津衛と白樺派教員を紹介し、19世紀ヨーロッパの産業化や近代化と日本の関係について、そして多津衛民芸館が中心においてきた「平和と手仕事」について紹介しています。さらに白樺派や民芸運動の国際的な要素を強調するために小林多津衛も愛した多くの近代ヨーロッパ絵画作品の複製をコレクションと一緒に展示しています。展示室の一部には小林多津衛の書庫もあって、貴重な書物も閲覧できます。

 多津衛民芸館では展示物は総合的な生活の中にある一つとして考えています。出来るだけ博物館のようなガラスケースに作品を入れず、「身近なもの」として展示しています。皆さんの訪問をお待ちしています。 

 

 

常設展の主な内容

 

タイトル

ともに生きる~民芸から見えてくる明日の暮らし

 

常設展はこの五つのテーマに分類されています:

 

I.小林多津衛と白樺派教員

II.近代産業化と非人間性

III.生涯学習としてのコミュニティー

IV.地上で生きる

V.芸術は平和の実践である

 

 

展覧会企画:

 

吉川徹 (多津衛民芸館館長)

ロジャーマクドナルド (多津衛民芸館理事)